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気まぐれ日記 No.103
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2007年 09月26日
09月26日 追記1
09月28日 追記2
10月02日 追記3
www.studio-ben.jp  [ 気まぐれ日記 ] へ ようこそ。
パノラマ専用 デジカメ ボディマウンター 登場!
新型の デジカメ ボディマウンター( DBM )完成
ユニット式の DBM Mark II ...
 最近何故だろう?
仕事でタイリング撮影を依頼される事が多くなってきた。


 いや、こちらから
「 この撮影はタイリングしましょうか... 」などと、複数の画像を合成して目的の画像を作る事を提案する事が多くなったと言った方が良いのかもしれない。
その方が、画素数がより多くなり、大きく印刷する時に有利となるからだ。

 もちろん、1Ds( フルサイズ )のカメラなら一発撮り出来るという画素数を超えている場合の話だ。

 ← 今までのタイリング撮影は、この万能型デジカメ ボディマウンター Mark II ( 上の写真のようにユニットを組む )を使って撮影していましたが、万能型だけあって高精度の合成撮影を行いたい場合、操作性がイマイチ悪く、精度にも少し不満がありました。
( ウケは良いのですが... >
笑 )

 そこで、使っていないカメラ部品を使ってタイリング専用の デジカメ ボディマウンターを作ってみる事にしました。
( タイリング専用とする事で、発想を変えたら簡単にできました。)

□ デジカメ ボディマウンター Mark II
.
タイリング撮影に特化した デジカメ ボディ マウンター 完成.
 これが
高精度タイリング撮影専用
デジカメ ボディマウンター だ!
 任意のレンズ光軸ライン上を中心に、カメラを回転できます。
( ← これは垂直回転ですが、水平回転してもズレません。 )
この交点にカメラのノーダルポイントを設定すれば高精度のパノラマ画像が撮影できる訳だけど、その設定ポイントはレンズによって違います。

 ← これは正確なノーダルポイントを設定している訳ではありません。
ファインダーを覗き、カメラを水平回転させた時、像の移動( 流れ方 )が比較的少ない位置にカメラを設定しただけです。
( 後程正確な位置を割り出そうと思っています。)
 カメラの前後位置は、アリ溝のスライド機構で無段階調節が可能になっています。
これは、ホースマンに最初から付いている機能( MFD )をそのまま利用する事で可能になります。

( 実際には、説明画像よりもカメラをもっと後ろに下げる事も可能です。)
 各カメラの設定位置は数値管理できるので、データがあればカメラやレンズが変わっても素早く対応できます。
 カメラ底面からレンズまでの距離が比較的長い1D系のカメラでも、水平回転軸上にレンズの中心部を設定できます。
5Dなども、もちろん設定可能。

( レンズ中心部と垂直回転軸が一致してないように見えるのは、これを撮影したカメラ位置 [ IXY 900IS ] がレンズの高さより低い為?... >汗 )
 実は、4x5ホースマンと、金属加工( 精度良く穴を開けたり、削ったりする )の技術さえあれば、一対のクイックシューを購入するだけで出来ちゃいます。
( めいどいん スタジオ ベン )
高価なパーツを購入する必要はないのです。
つまり、はじめからホースマンにはパノラマ撮影に必要な機能が備わっている。という事です。
[ 編集部 注: LX型 又は LX-C型のホースマンでないとカメラを後ろに下げるスライド機構( MFD )が無いようです. ]

 これで撮影目的により ボディマウンターを使い分ける事ができます。今までより更に効率良く、高精度の撮影が可能になります。( 本当に修正作業ナシでタイリング出来るかは、今後の検証作業をお待ちください。)

 既に、何人かのカメラマンがスタジオに見学?に来ましたよ...
それだけこのボディマウンターに興味のあるカメラマンがいらっしゃるという事ですね。
もし、眠っているホースマンがあれば、あなたも是非作ってみてはいかがでしょうか。
これは使えます!
※ ご注意:
カメラその他に如何なる損害が発生したとしても Benは一切の責任を負いません。自己責任でお願いします。
又、掲載の情報には誤りがあるかもしれません。その際はご了承くださいませ...
パノラマ撮影専用の DBMを使った 360度パノラマ画像の簡易検証 -1-
 とりあえず、チャッピーの散歩がてら パノラマ撮影専用 デジカメ ボディマウンターを使ってテスト撮影をしてみました。
タイル張りしてある公園のエントランスを撮影して、CS3の Photomargeで継ぎ目の精度を詳しく確認。
45度づつ8枚の画像を使って360度水平回転しただけなので、比較的簡単な合成なのですが...
( タイル張りをタイリング... >笑 )

 ただ、タイリング全体の画像が若干右上がりである事と、上部の画像が少し狭くなっているのはチョット不満。
単純に内蔵水準器の精度が悪いのか? ボディマウンターの加工精度の問題か? 更に検証が必要なようです。
( 左右の色味が違っているのは、撮影中に色温度が刻々と変わっている為。)
後程、レンズのノーダルポイントも割り出し、上下2段のパノラマ合成にも挑戦したいと思います。
当面の目標は、ノウハウを蓄積し、建物内を2段パノラマで撮影し、修正作業なしでタイリング画像を仕上げる事です。
さて、どうなる事やら...


□ 追伸:
 こういう時代になったのですから、レンズメーカーはノーダルポイントの情報を一般に公開するべきだと思います。
そういうニーズはこれから確実に増える事でしょう...
その情報を必要としている方、進んでメーカーに問い合わせてみましょう。
多くの声があればメーカーも無視できないハズ。
又、そういう情報を進んで公開するレンズメーカーが今後出てくるかもしれません...
( レンズにノーダルポイント指標が刻印される日も近い? >笑 )
そんなメーカーのレンズは是非買いたいですねぇ。

 レンズのノーダルポイントの情報をお持ちの方、その情報が記載されている URLを知っている方、レンズメーカーは問いませんので Benに教えてくれませんか? ここに掲載させていただきます...
.
2007-09-26 追記
■■■■■■■...bonzinさん( 福岡の O 氏 ) からのコメント...■■■■■■■
BENさん こんばんは。
福岡 O です。

デジカメポインターMkIII、究極まで来ましたね。

ところで、日記にある

> [ 編集部 注:後期型のホースマンでないとカメラを後ろに下げるスライド機構が無いようです。]

ですが、BENさんの機種はこの機能MFD(メインフレームドライブ)が付いているLXまたはLX-Cではないでしょうか?
私の持っているLB(レール以外はLS)には付いていませんし、他の機種にもありません。

残っているのはレールだけになりましたね。
LXについているエキスパンダブルレール良いですね、購入を考えましたが高すぎるので止めました(笑

ノーダルポイントについては情報は持っていません、テストするしかないのでは?
大判レンズみたいに固定ならわかり易いけど・・・

では。

bonzin life ( http://bonzinlife.blog43.fc2.com/ )
 福岡の O さん、こんばんは。
情報を有り難う御座います!
そうです、Benのホースマンは LXと書いてありました。(汗)
...後期型とかの問題でなく、単に型番により機能の違いがあるだけだったのですね。早速、日記中の表記を訂正させていただきました。
O さんありがとね。

 ...そうですか、ノーダルポイントの情報は少ないのですね。まだまだ一般には無縁の情報みたいですね。
Benが割り出したら公開したいと思います。
でも、CS3の
Photomargeを切っ掛けに、パノラマ合成を活用している方も多いのではないでしょうか。
又、パノラマ合成用の専用ソフトも機能アップしていて、増々普及する兆しを見せています。
タイリング枚数にもよりますが、
高精度で撮影できなければ合成後の修正作業が大変になりますから、いずれはノーダルポイントも無視できないポイントになるのではないでしょうか。
O さん、是非その辺の情報を共有する為、今後ともご協力いただけると心強いのですが...
宜しくお願い致します!

 実は、LXに付いていたエキスパンダブルレールの上部を デジカメ ボディマウンター Mark II で既に使っているんです。この機構は普段撮影する時になくてはならない機能になっています。
今までは三脚自体を移動していたシーンでも、レール上をスライドするだけで撮影が進められますので大変重宝しています。
ちなみに、 Mark II の L型アーム部は LS( 又はLBかも。型番は不明ですが MFD機能のない機種です。 )を使っています。
( Benは、2台の4x5ホースマンを所有しています。 )

 あ、そうそう、MFD機構の無いホースマンでも、カメラを後ろに下げる機構を追加すれば良いだけです。
O さんもご存知と思いますが、その部品として、たとえばマンフロット社の「 マイクロポジショニングプレート 454 」とか、「 スライディングプレートアダプター 357 」を取り付けるという方法があると思います。
( マンフロット → カタログPDF 55,58ページ )
その際に注意する事は、
カメラ底面からレンズまでの距離が比較的長いカメラ( 1D系など )を使用する場合は、レンズの中心線を水平回転軸上に調整できるように、なるべく厚みの薄い部品を選択するか、外側にシフトして取付けられるように工夫をする事です。
O さんも眠っている4x5カメラがあるのなら、パノラマ用 ボディマウンターを作って活用してみてはいかがでしょうか。
■■■■■■■...bonzinさん( 福岡の O 氏 ) からのコメント...■■■■■■■
BENさん 続けざまにすいません。
福岡 O です。

先ほどメールしてからキヤノンのレンズカタログを見てましたらレンズの構造図に光軸と直角に上下に「線」が引いてある場所があります。
これってもしかして「前側主点(ノーダルポイント?)」ではないかと・・・

キヤノンHPの例でTSレンズ

http://cweb.canon.jp/ef/lineup/ts-e/ts-e45-f28/index.html

怪しいと思いますが(笑

では。

bonzin life ( http://bonzinlife.blog43.fc2.com/ )
 福岡の O さん、情報を有り難う御座います!
これは絞りの位置を示しているのかもしれませんよ。
Benも詳しい訳ではないのですが、そんな気がします。
引き続き調べてみますね。

□ 追記:
 ↓ここに記載されている「 光軸 」の説明図に同様の縦線がありますが、絞りと記載されてますね。
http://cweb.canon.jp/ef/special/lens/dictionary/ka/index.html
又、Canon販売(株)発行の「 EF LENS WORK III 」209ページ、「 写真レンズの代表タイプ 」(1)対称型 の文中に「 絞りを挟んで前後のレンズ配置... 」と記載され、図35に同様の縦線があります。
残念ですが、ノーダルポイントではなさそうですね。
やはり、乾電池でノーダルポイントを調べるしかないのでしょうか...
.
2007-09-28 追記2
ノーダルポイントを測定してみたよ〜
 福岡の O さん、追加の鍵コメ情報を有り難う御座います!
参考になりましたよぉ〜。サンキューです。
早速、Benなりに工夫してノーダルポイントの測定を行ってみました。
※ 下記の調整法は間違っているかもしれません。間違いを発見した方、お手数ですがご指摘いただけると助かります。
 上記の方法で EF17-40mm F4L USM17mm )のノーダルポイントを測定したら、ピントリングのほぼ中央という結果になりました。19, 33
( 測定結果が正しいかどうかは定かではありません! )

 今回は、ゴムを十字線に張ってカメラを垂直回転した時のズレは確認していません。
後程、測定結果を修正するかもしれませんが... (汗)
同じレンズのノーダルポイントのデータをお持ちの方、どれくらい違ってますか?
.
2007-10-02 追記3
ノーダルポイントの検証報告 -1-
  パノラマ撮影専用 デジカメ ボディマウンターを実際の仕事↓に投入してみました。
至近距離での撮影で、直線が多い被写体はタイリングが非常に難しいといえます。
結果からいうと、正確なタイリングを行う為には若干の画像修正が必要になりました...(汗)
したがいまして、今回設定したノーダルポイントは正確な位置ではなかったようです。
左右のタイリングのみなので、無修正で完成できると思ったのですが考えが少し甘かったようです。
( 仕事なので、シビアに見過ぎか? )
 これは検証です。Photoshopの自動処理で勝手に変形されたのでは正確な検証にはなりませんので、Photomergeは使用していません。
なので、更にノーダルポイントの精度を上げる為に設定位置を少しづつズラして地道に検証を続けるか、
「 ノーダルポイント 簡易ゴムひも調整法 」の測定精度を上げる方法を考えるしかないようです。
( Ben考案の「 ゴムひも調整法 」理論に間違いがあるか、又は、調整精度の限界かもしれません。いずれにしても、最終的には手探りな位置修正が必要だとは思うのですが... )

 
今回の検証を踏まえ、次回は上下2段の高精度タイリング撮影を行いたいと思います。
もちろん、目標は無修正です!
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